「がんペプチドワクチン」の臨床例


「がんペプチドワクチン」の臨床例

「がんペプチドワクチン」の臨床研究が先行する4つのグループ

「がんペプチドワクチン」の臨床研究が先行する4つのグループ 現在、我が国で「がんペプチドワクチン」の臨床研究が先行しているのは、厚生労働省の「最先端医療開発特区」に認定された次の4つの研究グループです。

代表者/機関名 主な研究機関
中村祐輔/東京大学 久留米大学/札幌医科大学/国立がんセンター/東京大学
山西弘一/医療基盤(研) 大阪大学/北海道大学/東京大学医科学(研)/国立感染症(研)
岸本忠三/大阪大学 鹿児島大学/京都大学/樺外製薬
珠玖洋/三重大学 北海道大学/慶応大学/東京大学医科学(研)

中でも、中村祐輔シカゴ大学教授・東京大学特任教授を中心とする「がんペプチドワクチンTRネットワーク」は、東京大学医科学(研)と久留米大学とオンコセラピーサイセンス鰍中心に我が国の「がんペプチドワクチン」の臨床研究をリードしています。
オンコセラピーサイセンス鰍フ創業者で筆頭株主でもある中村シカゴ大学教授は、昨年の4月から新しい研究の拠点をシカゴ大学にも置いて、日米を行き来しながら研究を継続しています。
また、他の3つの研究グループに於いても、「がんペプチドワクチン」の臨床研究が行われており、今後の研究成果が期待されます。

新しい「がんペプチドワクチン」臨床例

新しい「がんペプチドワクチン」臨床例 2012年に入り上記の先行する4グループに属さない、地方の大学の「がんペプチドワクチ ン」の臨床試験が相次いで始まっています。
これらは、厚生労働省からの公的な予算を受けた臨床研究で、ようやく厚生労働省も「が んペプチドワクチン」の臨床試験を補助し始めたと言えます。
この中から1つでも2つでも「がんペプチドワクチン」が実用化されることが、がん治療 に貢献することに繋がります。

2012年4月開始 滋賀医科大学医学部 「標準療法不能の肺がんに有効な新規がんペプチドワクチン療法の開発と創薬展開」
2012年6月開始 三重大学医学系研究科 「ポリペプチドがんワクチンの術後食道がんを対象とした多施設共同前期U相臨床試験」
2012年6月開始 山口大学医学系研究科 「進行・再発すい臓がんに対する新規エピトーブペプチドカクテル療法と標準化学療法の併用効果を検討する多施設共同第T/U相臨床試験」
2012年6月開始 和歌山県立医大 「すい臓がんに対する術後再発予防のための2方向性新規ペプチドワクチン療法の開発」
2012年8月開始 札幌医科大学 「難治性がんに対するがん幹細胞標的ペプチドワクチン療法開発」